pixivという理想郷!!
みなさんは『pixiv』というサイトをご存じですか?
もちろん知っていると思います。
しかし『pixiv』には、僕の知らないおもしろい方々がたくさんいたのです!!
まず初めに、このブログは僕が『カクヨム』をはじめたことを切っ掛けに立ち上げたブログで――少しでも『カクヨム』の宣伝になればいいなあくらいの気持ちで、そして僕の小説を読みにきてくれればいいなあくらいの感じで日々更新していました。
なので、基本的に『カクヨム』以外の話題は取り上げるつもりはなかったのですが、昨日――
『pixivオリ小クラスタ』
なる存在というグループを知り、僕はものすごく感銘を受けるとともに、世の中にはこんなに面白い人たちが活動しているのだなあと感動してしまったので、急遽ブログの記事にすることにしました。
さて、みなさんは『pixiv』というサイトをご存じでしょうか?
もちろん知っていると思います。
しかし、多くの人は『pixiv』というサイトを、『イラスト』を投稿するサイトだと思っているのではないでしょうか?
かくいう自分がその一人です。
さらに初心なことを言わせていただければ、じゃっかんエッチな二次創作のイラストメインの、どちらかと言えばオカズ目的なサイトだと勘違いしていたのです。
(完全に偏見でした。まことに申し訳ありませんでした)
もちろん『pixiv』はイラストがメインなのですが、実は小説も投稿できるサイトだと知ったのはごく最近のことで、僕のツイッターのフォロワーに『pixiv』で小説を書いているという方が多くいたのが切っ掛けでした。
その時に少し調べてみたのですが、どうやら二次創作が多めのようで――
「まぁ、二次創作メインの投稿サイトなんだろうなあ」
と、勝手に結論付けていたのですが、それは完全な間違いでした。
昨日、僕がツイッターをのぞいてると、前述した『pixivオリ小クラスタ』なる人たちから次から次にツイートが流れてきたのです。
またしても少し気になった僕は、そのツイートを辿りつつ、その『クラスタ』がいったいどのような存在なのか調べ始めたのです。
どうやら彼らは『pixivオリジナル小説クラスタ』という集団らしく、自分たちを『おちんぽ軍団』と名乗り、意気揚々とツイートを繰り広げているのです。(『おちんぽ軍団』命名の初出は別の場所らしい……)
しかも彼らは、『pixiv』のサイト内で『オリジナルSFコンテスト』などを開催していて、その作品群をツイートに乗せて全世界に公開しはじめたのです。
自称硬派なSF通である僕(勘違い)が、真っ先に思ったのは――
「おいおい、こんな絵を描くようなサイトでコンテストなんかを開催して何が楽しいって言うんだ? それにおちんぽ団? そんなふざけた名前でSFを語るってどういう了見でい? 筒井康隆でも気取っているつもりかい? 下らないねえ。私は認めないよ。どれどれ――」
こんな斜に構えた気分で『SFコンテスト』の投稿作に立ち向かっていったのです。
ここで、昨日の僕のツイートを引用したいと思います。
pixiv小説クラスタの歴史を知って震えている。絵を描くところとばかり思っていたけれど、ものすごくたくさんの人たちが創意工夫をしていたんだなあと思うと、pixivという場所がものすごく魅力的に見えてきた。
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
おもしろそうなタイトルがたくさんあるけど、見れないのも多かった……
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
すでに不穏な空気が……
これも面白い作品いっぱいある。ざっと読んでるけど『衛星』が面白いなあ。ちょっと涎が出るくらいセンスオブワンダーに溢れているので、SF好きな人は見てみて損はないと思います。pixivすげーな…… https://t.co/kWlVF2JcEC
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
これめちゃくちゃ良いですよ。タイトルが良いし、物語も。長編で使える構想を惜しげもなく短編にぶち込んでる感も。ユートピアが楽園を目指す過程でディストピアになってしまうところとか、夢を見る機械とか、ごちそうさまって感じです。 https://t.co/nm9qQKoaUW
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
さっきもリツイしたけど、このコンテストの『君の望むuToPIa』もメチャクチャいいです。リーダビリティもあるし、文章も分かりやすい。なにより文章の演出が良い。続き読みてーってなります!
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
https://t.co/kWlVF2JcEC
たくさん流れてきて読み切れない。しかし、歴史を感じている。こりゃ今日はなかなか眠れなそうだ……
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
すでにめちゃくちゃハマりかけています……
これはサイコ過ぎる!! 「ちーん」が出てくるたびに声に出して笑ってしまった。脱帽です。 https://t.co/q1zlLlFIIo
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
これはサリンジャーのオマージュっていうか、『フラニーとゾーイ』って感じだった。「ちーん」の作者だから笑えると思いきや雰囲気のある話で落差にびっくりした。日常の切り取り方がうまいなあ。 https://t.co/PBDIj3BITs
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
やべー沼に沈められそうになっている……でも、ここはきっと楽しい沼
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
だ。(錯乱)
いやー、どっぷりつかってますね……
SFコンテストのお題が『理想郷』なんだけど、基本的に理想郷を描いている作者はいなくて、全員が理想郷にたいして何かしらの問題点を浮き彫りに差せているのがおもしろい。
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
理想郷が完成していなかったり、ディストピア化していたりと、商業的な作品でもそうなんだけど、僕たちはたぶん完璧な幸せっていうものを想像できないんだと思うなあ。それか、完璧な幸せを否定してまう遺伝子みたいなのを持っているのかもしれない。進化が止まるから。
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
たぶん、僕たちは人類を先に進めることを優先するように設計されているような気がする。だから人類全体を幸福にはできず、遺伝子の船をどこかに辿りつかせるまでは理想郷には至れないんじゃないかと思う。そこらへんを克服したのが『ハーモニー』だけど、あれはマジですごかったなあ。
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
しまいには、コンテスト全体の考察とかを始めてます……(気持ち悪いですねえ……)
さらに続きます。
これも面白いです。どことなく大長編ドラえもんの導入っぽいかんじで、ああこんな理想郷もありかなと思ってしまう。フィリップ・k・ディックが好きだとハマりそうな短編! https://t.co/H2ywnTdEls
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
これは本当に驚かされたというか、ネット小説の凄さを垣間見た短編でした。
カクヨムにも投稿されていて、カクヨム版のほうが分りやすいのでそちらのリンクを張っておきます。
まだまだ続きますよー
今度はセンチメンタルなやつがきた……「ちーん」のような笑える系かと思いきや、最後の一文で胸に迫る短編。こういうのに弱いんだよなあ。ちょっと手数の多さに驚いている。まるでジェットコースターのようだ! https://t.co/1iWOo147yT
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
やべー感染した。もう僕に関わらないほうがいいかもしれん。言葉が、言葉が、脳に蓄積されていく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ https://t.co/UuNlLUjBFk
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
これも大好き。アイディがすごくいいし、最後のオチがほんとすこ。テクノロジーが進化しても、そのテクノロジーに溺れるっていうのはSFの一つの教訓だと思う。ハードSFでやりそうなネタを分りやすく、面白く書いてる。https://t.co/9d2NhmpMWO
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
これもおもしろいなあ。たぶんディックの『追憶売ります』のオマージュだと思うんだけど、骨が太いSFに仕立てられてる。林業でテラフォーミングって発想も個人的にはかなりすこ! https://t.co/hScxsGjefi
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
『ローリング・ムーンストーンズ』これも雰囲気が良くて好きです。タイトルが良い物語って、だいたい物語も良いから好き。この作者は小道具の使い方が断トツでうまいなあ。物語の良いアクセントは小道具から生まれる!(今日の教訓) https://t.co/4ESwu9Zzrs
— ななせ@カクヨムはじめました! (@nowar1024) 2016年4月15日
とまあこんな感じで、完全に沼に沈みました。
この後も明け方まで色々な小説を読み漁っていたのですが(それはまた別のお話……)
一つ結論的な述べるなら――
「おちんぽには勝てなかったよ」ということです。
ここで、わが『カクヨム』のSFランキング史に残る不朽の名作短編を紹介したいと思います。
これは『おちんぽ団』の団長が投稿した短編なのですが、ものすごく良いんです。
性の切り取り方というか、おちんぽというものに振り回されてしまう男性の悲しい性を端的に表現したセンス・オブ・ワンダーに溢れる一品です!
僕はこの『おちんぽ団』、そして『pixivオリ小クラスタ』なる存在を知り、ネットの中には面白いことをしている人たちがたくさんいるんだなあと改めて思い知らされました。
まさに『超人オリンピック』ですね。
さらにすごいと感じたのが、『pixiv』で勝手にコンテストなどを開催し、自分たちで与えられた場所を楽しくしようと、盛り上げていこうという気概に満ちている点です。
ただ砂場で遊ぶのではなく、その砂場でどのようなことができるのか、どうしたら砂場がより楽しくなるのか、そんなことを考えながらサービスを利用しているところが、この『pixivオリ小クラスタ』の凄さだと思います。
『pixiv』というサイトの発展には、このような人たちの存在があったのだと改めて思い知りました。
『pixiv』が長く続き、たくさんの人が利用するわけだわ!!
(雑な結論のようなもの)
しかし、『pixiv』の凄さに震えつつも――
僕は『カクヨム』も、今後このような素晴らしいサイトやサービスに発展すると信じて、今日の記事を終えようと思います。
この記事を読んで下さったみなさん、『pixiv』もいいけど『カクヨム』もよろしくね!!
でわー
(ps、この記事はじゃっかん脚色してありますし、少し盛って書いてますので、これを読んで記事に乗せた方々にいきなり、「よぉ、おちんぽ団」などと声をかけるのはやめてくださいね。ネット上でも最低限の礼儀をもって、「あの、もしかしたらおちんぽ団の方ですか?」くらいの感じでお願いします)
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